「ストックホルムで、子供と観光するならどこがいい?」
おすすめはここ!ストックホルムの観光スポットで口コミ1位のヴァーサ号博物館は、子どもも大人も楽しめる博物館です。雨の日も助かる。
ストックホルムは思ったより観光名所が少なく、しかも子連れだと悩んでしまうのですが、ここヴァーサ号博物館(Vasa Museum)が断然おすすめ。世界で唯一現存する17世紀の軍艦ヴァーサ号は、お金を払って見に行く価値があります。(しかも子供は無料!)
今回は、まだ行ったことないよ、という人に向け、ストックホルムの人気No.1の観光名所「ヴァーサ号博物館」を紹介します。
ヴァーサ号は、想像以上に大きかった
ガイドブックやクチコミで調べたところ、ヴァーサ号博物館が人気なのは知っていたのですが、船にそんなに興味がなくて・・・ストックホルムで他に行く場所もないから行っとくか、という軽い気持ちで行ってみたところ、予想を大きく上回る満足度でした。
さすがトリップアドバイザー1位。
なんといっても、このヴァーサ号、世界で唯一現存する17世紀の船舶であり、なんと333年もの間、ずっと海に沈んでいたというもの。それなのに原形の95パーセント以上が保持されている!という驚くべき船なのです。
ヴァーサ号の悲劇
処女航海で沈没
日本の江戸時代初期にあたる1628年8月10日、ストックホルム港から巨大な軍艦ヴァーサ号が処女航海に出航しました。
しかし、港の出口へ向かおうとした時、二度の突風に襲われ、あっという間に水深32mの海底に沈んでしまい、150名の乗組員のうち30~50名が道連れになったそうです。
ヴァーサ号が沈没した原因は、大砲の積み過ぎにより上部が重くなりすぎ、不十分な構造だったためと言われています。
333年間後に姿を現す
その後、ヴァーサ号発見から数年に及ぶ準備作業の末、1961年4月24日に、ついに海の上に姿を現します。これは沈没から333年後のことでした。
普通では考えられないようなことですが、バルト海は塩分が薄く、船を腐食させる船食虫がいないために、保存状態が非常に良かったそうです。
ヴァーサ号博物館の素晴らしい展示物
これも展示の一つ。沈没した船内に乗っていた船員の復元姿が、とてもリアルです。
ヴァーサ号の引き上げ後、700点もの彫刻品を含む14,000点以上の木製品が復元・修復されました。その中には乗組員たちの遺骨や所持品も含まれ、それらも展示されています。
ヴァーサ号本体はもちろんのこと、大包や船員の荷物など、船に積まれていた様々な備品が非常にわかり易く展示されているので、1961年当時、ヴァーサ号が実際にはどんな船だったのか、船の中はどんな様子だったのか、子供でもイメージしやすいです。
ヴァーサ号博物館のおすすめの見学方法
映画をぜひ見てほしい!
館内で見られる映画(英語字幕付き)がとても評判がよく、おすすめです。入場したらまずは映画の上映時間をチェックしてください。上映時間に合わせて館内を回ると効率的です。(※ビデオは毎時上映されています)
上映時間は20分で、出港したヴァーサ号の様子から、船体引き上げ~復元作業までの工程が、非常にわかりやすく描かれています。
ヴァーサ号博物館の見学にかかる時間は、映画を含めて1時間半~2時間ぐらいです。
無料の日本語オーディオガイドがあります
博物館には無料のWiFiがあり、ヴァーサ号博物館の公式サイトから、スマ-トフォン等で日本語オーディオガイド(無料)を聞きながら回ることができます。
また、日本語のパンフや、一部の解説板に日本語訳もあります。
ヴァーサ号博物館:日本語オーディオガイドはこちら
疲れたらレストランで休憩
(出典:VasaMuseum公式サイト)
館内にはとても美味しいと評判のレストランがあるので、疲れたらレストランで休憩もおすすめ。
レストランの営業時間は季節によって変動します。夏季の場合は8:30~17:30で、キッチンが開くのは11:00~16:00。それ以外の季節はもう少し短くなります。
みんなの感想
ヴァーサ号博物館はとても評価が高いのに、ガイドブックなどで、なんでもっとアピールしないのかが不思議なぐらいです。
見るべきところの少ないストックホルムにおいて数少ない観光名所のうちのひとつ。船は想像以上に大きく、写真ではそのスケールが伝わりにくいと思う。
マストの上の見張り台や船室の大きさ・広さが体験できるような展示が多く、ビデオによりヴァーサ号沈没から引き上げ・復元の流れが分るようになっている、など単に1隻の船が展示してあるだけではない入場者を楽しませる演出が秀逸で、ストックホルムで観光客に一番人気があるのもうなづける。(Tripadviser)
ヴァーサ号博物館への行き方
ストックホルム中央駅からのアクセス
- 徒歩で30分
- 地下鉄(T13)の場合、カーラプラン(Karlaplan )駅から徒歩10分
- トラム(7番)の場合、北方民族博物館(Nordiska museet)・ヴァ―サ号博物館(Vasamuseet)駅で下車すぐ
他に、バスで行くこともできます。スカンセン野外博物館からも近く、徒歩で13分の距離なので、合わせて行くと便利です。
ヴァーサ号博物館(Vasa Museum)の詳細
住所:Galävarvsvägen 14
TEL:(08)5195-4800
開館時間:6~8月は8時半~18時、9~5月は10時~17時(水~20時)
定休日:無休
料金:130SEK(9~5月の水曜17時~100SEK、ストックホルムパスで入場可)
公式サイト:www.vasamuseet.se/ja(日本語)
子供(0~18歳)が無料なのが、すごくうれしい!これなら子連れでも気楽に行けます。ぜひお子さんと楽しんでくださいね。