今年の夏、5歳の息子とチェンマイの山奥で象使いになってきました。パートナー象と密着して過ごしたあの一日は、今も夢のよう。最高の思い出です。
象があんなに賢くて、情がある動物だったなんて知らなかった。息子と一緒に象の背中に乗り、1本のロープだけを頼りに、細くて険しい山道をドキドキしながら移動したり。川に飛び込んで、象と水遊びしたり。
象の皮膚は、厚くてゴワゴワしてて、太い毛がいっぱい。象の背中はとっても大きくて高かったなぁ。
私たちが象使いになったのは、サーカスなどで傷ついた象たちを保護しているPatara Elephant Farm(パタラエレファントファーム)。本当に良い経験ができたので、子連れ旅にぜひおススメしたくて紹介します。
象使いの一日
この日の私たちのスケジュール。象とたっぷり触れ合いたくて、昼食付きの1日コースに参加です。
7:30 宿泊先にピックアップ
8:10 中継地にある事務所で支払い&他の参加者と合流してバンに乗り換え
9:10 到着&象について話を聞く
10:10 赤ちゃん象に会う→大きな象の象使いになる
12:30 ランチ
13:30 象と水遊び(水着)
14:00 帰り支度(※チップを渡すタイミング)
14:20 出発
16:00 帰宅(降りたのは一番最後だった)
コース内容は、他のクチコミも見ると、若干変動があるようです。おそらく、象たちの状況を見て決めているのだろうと思います。
例えば、私たちは最初に、生後数時間しか経ってない赤ちゃん象を見せてもらうことができました。生後間もないだけに、赤ちゃん象と一緒に遊ぶことはできませんでしたが、これもまた貴重な体験でした。
かわいかったよ。
まだ子どもが5歳なので、こんなに長い時間大丈夫だろうかと心配でしたが、全然大丈夫でした。たまたま同じツアーに、小さなお子さん(5歳、7歳)もいたのですが、大自然の中でみんな元気いっぱい。
パタラエレファントファームを選んだ理由
でも、このPatara Elephant Farm(パタラエレファントファーム)は、サーカスなどで傷ついた象たちを保護するなど、象たちが自然の中でのびのびと暮らせるよう、心を込めて飼育している様子が伝わってきます。
ここでは、象を見にくる観光客に本当の象の姿を見てもらい、そして象が減り続けている現状も知ってもらいたい、という熱い想いも込めて運営されているそうです。
ただ一点・・・このエレファントファームの料金は高い。物価の安いチェンマイだけに、一瞬迷ってしまう価格。
とはいえ、やはり象のおかれている現状を知ってしまうと、もう値段のことだけで他へ行くことはできなくて、高くても自分が納得できるこのファームを選んでよかったです。
現在、このファームでは70頭近い象を飼育していて、一頭当り一日に100kg以上の餌を食べるそうです。エサの世話だけでも相当大変なはず。
しかも、象に負担をかけないよう、参加人数は毎回8-10人だけに限定されているので、象の保護と運営を考えたとき高くなるのも仕方ないと納得。
そうそう、この日ずっと一緒に過ごすことに象は、オーナーが相性などを見ながら決めていきます。パートナーとなった象とは、餌をあげて健康管理をしたり、体を洗ったり、お散歩に行ったり、川で水遊びをしたり。たっぷり一緒に過ごすことができます。
また会いたいなぁ。
1日コースの豪華なランチ
1日コースについているランチがかなり豪華。ご飯から南国フルーツまで、こんな風にズラッと並びます。
この日のツアーは、大人7人、子ども3人でしたが、とても全部は食べきれず。お肉以外の残りものは、象たちが食べてくれます。
世界各地からこのツアーに参加している仲間とおしゃべりしながら、楽しいランチタイムを過ごしたら、この後は象たちと最後のふれあいで川で水遊びができました。
持っていくといい物
さて、事前にパタラ エレファント ファームから届いた予約確認書の内容がこれ。
Our suggestions : please come with short pants, t- shirt, swimming suite, face towel, extra clothes for change,sneakers, sandals or thongs, sun-block lotion, insect spray, camera and other of your belonging.
私たちの提案:短パン、Tシャツ、水着、タオル、予備の服、スニーカー、サンダルorゾウリ、日焼け止め、虫よけスプレー、カメラ、その他の所持品。
とはいえ、いったいどんな格好で行ったらよいか分からなくて悩んだのですが、とりあえず汚れても平気な服さえ着ていけば大丈夫でした。暑いから半袖半ズボンでOK。
また、実際に象と触れ合うときには、服(上下)を貸してもらえるので、自分の服がひどく汚れることはないです。
予め水着を着ていくと楽ちん。水着がないときは、そのまま着てる服で泳いだって大丈夫。
足元は、歩きやすいサンダルがベスト。でも、象に乗るときや水遊びのときは裸足でもいいので、結局何を履いていっても大丈夫。(ヒールはやめたほうがいいです)
小さな子どもがいる場合は、お腹が空いた時用のお菓子や、ウェットティッシュ、帽子もあるといいです。水は、いつでももらえるので持っていかなくて大丈夫。
トイレは現地にありますが、窓のないトイレでかなりワイルドでした。シャワーも更衣室も、このトイレと兼用です。
水遊びした後、ここで簡単にシャワーを浴びて着替えますが、あくまで簡易シャワーなので、気になる人は帰宅後しっかり洗ってくださいね。
遠慮してると、あっという間に服が無くなって残り物に。私は、一瞬遠慮してしまった…
料金と予約方法
チェンマイのツアーリストや宿泊先などからも申し込めますが、少人数制(8~10人)の人気ツアーなので、できるだけ早めに予約しておくと安心です。
私は公式サイトから申し込みました。簡単な英語ができれば大丈夫。
ツアーの種類
いろいろなコースがありますが、私が申し込んだのは「Elephant Owner For A Day – Morning Session (Share) 」(4200バーツ/名)。これは、2人で1頭の象をシェアするコースなので、子どもが小さい場合におすすめです。
一緒のグループにいたアメリカ人の新婚カップルも、このコースを選んでました。カップルにもこのコースが人気の様子。
Elephant Owner For A Day – Morning Session (Share) コース
- 7:30am. – 3.30pm.(移動時間を含む)
- 2人で1頭の象(シェア)
- 象乗り、ランチ、写真、往復の交通費込み
でも、それ以外はやっぱり一人1頭がおすすめ!自分一人で象に乗れるチャンスなんて滅多にないので、ぜひ「Elephant Owner For A Day – Morning Session」(5800バーツ/名)を。
私はいつも子どもが朝から元気なので、ランチ込みの午前の部にしましたが、ランチの無い午後コース(Afternoon Session)もあって、その分少し安くなります。
予約の確認
さて、公式サイトから申し込むと、しばらく経って確認メールが届きます。そこには、このような確認書が添付されています。
この中に、予約したコースの詳細、ピックアップ時間等、大事なことが書かれているので、しっかり目を通してください。
その他、予約確認書に書かれていること:
- 支払いは現金(バーツ)または、クレジットカードが可能(手数料+3%)。
- この紙を印刷して、ピックアップのときに提示して下さい。
- チェンマイの宿泊先にチェックインしたときに、リコンファームのメールまたは電話をして、部屋番号を伝えて下さい。
ファームまでの行き方
往復の送迎がコースに含まれているので、バンか乗用車に相乗りで移動します。
クチコミサイトなどには「40分ぐらいで着いた」と書かれたものもあるのですが、実際にはかなり山奥へ行くので片道1時間半はかかりました。しかも、最後の方は驚くほどのくねくね道。酔いやすい人は、酔い止め薬持参するべきかも。
子連れには少々きついですが、帰路はみんなぐったり寝るので大丈夫。(行きのほうが、子供たちが元気だからちょっと大変かも)
写真のダウンロード方法
行きの車内で、写真のダウンロード方法が書かれた名刺大の紙をもらいます。そこに、ダウンロードするためのパスワードが書かれているので、この紙を無くさないように気をつけてくださいね。
写真のダウンロード方法
- サイトを開く(www.pataraelephantfarm.com)
- 開いたページの右上にある「YOUR PHOTO」をクリック
- 出てきた画面の中「Access Code」の欄に、Codeを入力すればOK!
翌日には写真が確認できます。30日間はダウンロードできるので、旅行が終わって帰国してからでも十分間に合います。ただし、それ以降は削除されてしまうので、帰国してほっとしたまま忘れてしまわないようにしてくださいね。
自分の携帯やカメラでもたくさん撮影できますが、カメラマンが一眼レフでたくさん撮影してくれる写真がやっぱりきれい。それだけでも十分なほどでした。
自分の携帯やカメラを持ち歩く場合は、落としたり、水に濡れないように注意してください。
まとめ
Patara Elephant Farm(パタラ エレファント ファーム)は、チェンマイの数あるファームのなかでも、トリップアドバイザーで最高評価がつくほど評価の高いファームです。
象とのふれあいを通じて、親子で特別な経験ができます。象の背中に乗って、落ちそうでヒヤヒヤしながら山の中を散歩したこと。川で象と水浴びして遊んだこと。象に餌をあげたこと。すべて、私と息子の特別な思い出になりました。
値段は高いし遠いけど、私は子供と参加できてとてもよかったです。できたら長男も連れてもう一度参加したいな。