赤ちゃんとの海外旅行が決まったら、早めに済ませておきたいのがパスポートの取得!
でも、パスポート申請に必要な証明写真には細かな規定があるため、「赤ちゃんの証明写真って、どこでどのように撮影したらいいの?印刷はどうしたらいい?」と、初めてで戸惑うことも多いと思います。
そこで今回、乳幼児のパスポート写真のサイズや撮影方法について、詳しくまとめました。子供用は5年更新なので、うちの息子たちのパスポートもそれぞれ2代目です!
子供のパスポート写真の撮影方法と規定
パスポート写真のサイズ
パスポート写真は、下の絵のように、顔の大きさや余白サイズなどが細かく決まっています。
その他の細かな規定
写真サイズ以外にも、さらに細かな条件があります。
パスポート用写真の規格 by外務省
- 申請者本人のみを撮影したもの
- 6カ月以内に撮影したもの
- 正面、無帽、無背景
- 縦45ミリメートル×横35ミリメートル(ふちなし)
- カラーでも白黒でも可
- 鮮明であること(焦点が合っていること)
- 明るさやコントラストが適切であること
- 影のないもの
- 顔の縦の長さは、写真縦の70~80%(34±2ミリメートル)であること
- 背景と人物の境目がはっきりしていること
- 眼鏡のレンズに光が反射していないこと
- 平常の顔貌と著しく異ならないもの(例えば、口を開き歯が必要以上に見えているものは不可)
- 前髪などにより、目などの顔の器官や輪郭が隠れていないこと
- ヘアバンドなどで頭髪を覆っていないこと
- 変色していないもの、傷や汚れのないもの
- デジタル写真の場合、ジャギー(階段状のギザギザ模様)がないもの
- デジタル写真の場合、写真専用紙等を使用し、画質が適切であること
乳幼児には特例がある?!
とはいえ、実際問題、赤ちゃん相手に、こんな細かな規格に合う写真を撮るのは本当に大変で、無理なこともあるので、乳幼児だけは特別に規定がゆるくなっています。
Q.乳幼児を撮影する場合
A.乳幼児の撮影の際、椅子に座れないなど一人での写真撮影が難しい場合、無地で淡い色のシーツなどに寝かせて、上方から撮影してもかまいません。
Q.写真の横から、顔(髪は含まず)がはみ出してしまう場合
A.乳幼児の場合など丸顔の場合に、顔の長さを最小である32ミリメートル(70%強)としても写真の横幅内に顔が収まらない場合には、耳を含めた顔全体を写真に収めてください。この場合、縦方向が32ミリメートルに満たなくても構いません。
乳幼児の顔や体のバランスは、大人とぜんぜん違うので、規定通りにならなくても大丈夫。ただし、左右の耳までを含めた顔全体が、縦45×横35mmの写真内に必ず収まるようにして下さいね。
うちの次男、顔がぷくぷくだったため、正面からの写真に耳がきれいに写らず、何度か撮り直しました。耳のことも忘れずに。
Q.背景
A.背景色については、淡い色による無地(均一)としてください。グラデーション(濃淡)の入った色や、絵柄や物が映り込んだ写真は使用できません。
赤ちゃんを自分で撮影する場合は、やはり無地シーツに寝かして撮るしかないです。ただし、薄い模様であっても、模様は全てNGなので注意してください。※後で画像加工できれいに消せれるならOK。
また、無地シーツでも、できるだけシーツのシワが映り込まないよう、シーツはピーンと張って撮影するのがいいです。
赤ちゃんはどこで撮影する?(写真館or家?)
いっそ写真館に連れて行くほうが早い場合もありますが、何しろ連れ出すタイミングが難しいし、慣れない場所でギャン泣きされる可能性もあります。お金もかかるし…。
で、今までの私の経験からも、パスポート写真は自宅で自分で撮影して全く問題ないです。自宅で赤ちゃんの機嫌が良い時を見計らって撮影すれば大丈夫。
自宅で赤ちゃんを撮影する時のポイント!
自宅で撮る場合、優しい光の中、薄い敷布団&無地のシーツを敷き、赤ちゃんを寝かせて真上から撮るのがおすすめ。
逆に、直射日光が当たる場所や夜に室内照明だけで撮る場合は、顔や背景に濃い影ができやすいので、あまりおすすめできません。
動き回る幼児はどうしたらいい?
あらかじめ撮影する場所を決めておき、機嫌のいい時を見計らって、何度も撮影するのみ!「奇跡の一枚」を狙って、何度もトライです。
急いで幼児を撮影する時のチェックポイント!
- 正面を向いてるか
- 髪が目にかかってないか、耳が出ているか
- 顔や肩が傾いてないか
- 壁に寄りかかってないか(壁に近すぎると、背景に影ができてしまう)
携帯で撮影してもいい?
携帯写真でもちろん大丈夫!
規格にさえ合っていれば、何で撮っても問題ないですし、申請時に、何で撮影したかを聞かれることもありません。
ただし、画質が粗いと却下される可能性があるので、Lサイズで印刷したときに粗くならない程度の画質にはしてください。
パスポート用写真を撮影してからすること
そのままでは使用できないので、パスポート用に加工やサイズ調整をしてから印刷します。
Q.写真を加工してもいい?
背景や色合いなどは加工OK!でも、顔自体を加工するのはNG!
写真を撮影した後は、証明写真用の画像加工ソフトやアプリを使えば、誰でも簡単に写真をパスポートサイズに編集できます。今は、とても便利なフリーソフトがたくさんあるので、ぜひ試してみてください。
Q.自分で印刷していいの?
大丈夫!私も、毎回ごく普通の家庭用のプリンターで印刷しています。
しかも、我が家のプリンターは、古い上にリサイクルインクを使用しているので画質もいまいち。それでも、きちんと印刷できていれば大丈夫。
もちろんカメラ屋さんやコンビニなどで印刷した方がきれいですが、乳幼児がいるとそれすら大変なので、なんとか家庭用プリンターで簡単に済ませたいものです。
Q.笑顔の写真でもいい?
基本的には真顔でないといけないのですが、今までの経験上、わずかに微笑んでいたり、若干口が開いている程度ならOK!でも、歯が見えるほど笑うのはNG。
申請時にも「審査で許可されないかもしれません」と言われたものの、なんとか通ってホッ。
せっかくだから写真を何枚も持って行こう!
パスポート申請には、予備の写真も持って行くのがおすすめです。出直しになる方が大変なので、ここは遠慮せず何枚も持って行き、担当者(プロ)に選んでもらいましょう。
私は毎回、何パターンも持って行ってます。
また、写真は切らずに持って行っても大丈夫です(※市町村によって異なるかもしれないので、念のため確認してください)。切る時に写真に傷が付いたり、微妙に斜めになったりすることがあるので、おまかせできればありがたい~。
【実例】うちの子のパスポート写真はこうなった!
(左)長男、生後10日ぐらい。後ろに白い毛布を敷いて寝かせて撮りました。生後間もないときは、あまり動かないので撮影しやすかったです。
(右)長男、5歳でパスポート更新をした時。じっとしていられない男子に苦戦。タイミングを見計らって何度も撮影。真っ白な壁の前で撮って、さらに背景がより白くなるように画質調整しました。こんな表情だったけど、なんとかOK。
※実際の写真はサングラスはしていません。
さあ、パスポートを持って旅に出よう!
こどものパスポートって、とにかくかわいい!パスポートを受け取って、写真のページを見た瞬間、胸キュン。
5年間の有効期限内に子供はどんどん成長してしまうので、実際、この写真で判別できるのだろうかと思ってしまうけど、出入国審査でパスポートを出す時の、ちょっとしたワクワク、ドキドキも楽しいものです。
さあ、パスポートを手にしたら、あとは海外旅行を思いっきり楽しむだけ。楽しい旅を。